ドクターをショッピング?あなたに合う病院・お医者さんの見分け方3通り

精神科や心療内科で行う治療はほとんど問診のみ。先生があなたの話を聞いて、先生のアドバイスをあなたが聞いて…と、カウンセリングが主になります。

そのカウンセリングによって、先生はあなたに最適なお薬を処方してくれます。つまり、薬物治療が重要な「うつ病などの心の病」にとって、カウンセリングはとても大切ということです。

「初めて病院にかかる人、今現在通院しているけど、何となくしっくりこない人」…そんなあなたへ今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

私が一番大切だと思うこと

医師との相性
私は10年以上もうつ病を患っちゃったもので、様々な先生にお世話になりました。もちろん、ドクターショッピングと呼ばれることもセカンドオピニオンと呼ばれることも、苦しいながら必死になってやって来ました。

CHECK
その中で私が感じた、一番大切だと思うことは、「医師との相性・信頼関係」です。

私が10年間で本当に信頼できる先生は2人のみ

最初の先生は、私が遠方に引っ越してしまったため通えなくなり、何度もドクターショッピングをして最後の2人目の先生に巡り会いました。

2人目の先生にたどり着くまでに「もう、この先生でいいかな…」何度も妥協しかけたこともありましたが、症状が良くなることはありませんでした。

それどころか先生を信頼できないあまり、処方された薬すら疑うようになりました。プラシーボ効果で効かなかったのではないかと思うほどに…。

医師との相性、信頼関係はうつ病を治す上で最重要項目

医師との相性は、何度か通ってみなければ分からないことかもしれません。時間もお金もかかるし、体力は必要だし、毎回緊張するしで、辛くなることも多いかと思います。

でも、自分にピッタリの信頼できる先生に出会えたら、あなたの心の病は必ず治ると私は思います。

お勧めできないパターン3つ

バツ
私にとっては、初診から「この先生、無理…」と思った先生でも、その先生のもとに足しげく通う患者さんは大勢いらっしゃったり…。

なかなか予約の取れない大人気の精神科の先生でも、私からしたら「なんか違う…」と感じたり…。

もちろん、その逆で私の信頼する先生が気に入らない方もいるでしょう。

これはもう本当に相性というもので、どんな先生があなたに合うかはあなたにしか分かりません。

しかし、何人かのお医者さんを見てきた中で、「こういう先生は避けた方がいいかな」という先生の特徴がいくつかあるので、ちょっと挙げていきたいと思います。

先生の視線の先がずっとパソコンのモニター

こちら、普通の内科や外科なんかでは「まだいいかな?」とも思いますが(良くないですが…)、精神科なら尚更「ちょっとどうなの?」と思ってしまいます。

私の信頼する先生は診察室に入った瞬間からガン見ですよ。

一度、「先生はどうしていつもそんなにジロジロ見るんですか?」と失礼なことを聞いたことがあるのですが…

「顔色、体型、服装とかから患者さんの心の変化が見て取れるからだよ~」と言われて、なるほど!と思ったことがあります。

高校の時に学校の先生が言っていた「服装の乱れは心の乱れ!」っていうのも、一理あるのかもしれませんね…。

診察時間がスピード勝負

初診の段階で5分とか10分しかお話しする時間を取ってくれなかったり、初診じゃなくても基本5分程度で診察が終わったりする先生は、「ちゃんと話聞いてくれてるのかな?」と不安になりませんか?

長ければいいというものでもないですが、せめて10分以上は診察してほしいですし、初診だとなるべく(20分程は)時間を割いてもらいたいですよね。

こちらも重い体を引きずって、お金を払って来ているのですから…。

お薬を大量にくれるor一切くれない

初診からお薬をどっさりくれる先生には不信感を抱きます。

注意
抗うつ剤は効果の出方が個人で違いますし、飲み始めは副作用なども心配です。そもそも最初は効いてくるまでに時間がかかるので、効果があったとしても一体どの薬の効果があったのか分かりませんよね。また、本当に疲れ果てていて、心の限界が来ている人に大量の薬を無責任に出すのは危険です。

しかしながら、一切くれないのも考え物。
たまにちょっと変わった先生で、「薬に頼らず!」的な精神で、気休め程度の漢方薬とかをくれるんですが、全然効かなくて不眠が悪化した経験があります…。

もちろん、こんな先生がピッタリ!という人もいらっしゃるかもしれないので一概には言えませんが、信頼感を第一と考える私的にはご遠慮したい感じです。先生との相性には個人差がありまくりですからね…。

初診は距離重視、落ち着いてきたら医師重視

医師
初診はとても緊張しますし、何軒も病院を回るドクターショッピングなんてする気力も体力もないと思います。

初めて精神科・心療内科にかかる際は、近所のまあまあ評判の良い病院でいいと思います。

前述したようなお勧めできない3パターン全部に当てはまっていない限り、自分の中で納得がいけば、心や体が落ち着くまで通院してみるのもアリと思います。

薬が効いて心に余裕が出てくれば、少しずつ病院や先生への不満なんかも出てきます。本当に辛い時は不満を言うほど心に余裕もないですからね。

「不満が出てきたら少し元気になった証拠!」と捉えて、もし病院を変わりたければ、納得いくまで運命の出会いを探してもいいですし、「このままでもいいかな?」と思ったらしばらく様子をみてもいいでしょう。

ただ、あまりにも長引く場合は、やはりセカンドオピニオン等を考えた方がいいかもしれません。やはり治すためにはそれなりに持久戦になる人もいるかと思います。

私が毎回先生に確認していた言葉があります

「先生、私の病気は治りますか?」

もう10年も患うと、「治らないかもね」と言われた方が楽かもしれないと思っていたのです。しかし、私の信頼する先生は二人とも「絶っ対に治るよ!」と言ってくれました。

もし長引く心の病で悩んでいる方がいたら、「絶対に治るよ!」と言ってくれる、患者が諦めたくても諦めさせてくれないような先生に巡り会えることを、私は心から願っています。

気分が少し楽な時に、「ちょっくらお医者さんのショッピングにでも出かけちゃおうかな♪」なんて、かる~く、ゆる~く出かけてみてはどうでしょうか?