あなたには今、どんな不安がありますか?
将来のこと、お金のこと、病気のこと、明日の予定、忘れ物をしていないか、戸締りをしてきたか…、大きなことから小さなことまで、誰にだって不安はあると思います。
「私達の身近にあるこの不安感」。もし、その不安に押しつぶされそうになったら?
ゆき
不安には2種類ある
私は「不安感」がとても嫌いです。
心の中に不安が沸き上がってくると、それはやがて恐怖になります。だから、一刻も早く不安を取り除こうとあくせくします。
そもそも「不安の正体」は何だろう?と考えた時、「わからないこと」なのかな?と思いました。
つまり、私は「わからないこと」が怖いんだと思います。
だったら「わからないこと」をどうにかすれば怖くなくなるかも!と悪戦苦闘したことがあります。
そこで気が付いたのが、「解決できる不安」と「解決できない(解決しにくい)不安」があるということです。
解決できる不安
解決できる不安というのは、主に具体的な不安です。
例えば、「昨日友人にあんなことを言ったけど、嫌われたかな?」という不安。これは、すぐに友人に聞けば解決するわけです。
「あんなことを言ったけど、気分を悪くしなかった?」と。そこで話し合えれば不安感は消えます。
他にも「忘れ物してないかな?」という不安。その場でバッグの中身をひっくり返して確認すれば、ハッキリします。
忘れ物をしていれば取りに帰るか、コンビニなどで買えるものなら買えばいいし、忘れていなかったら「ああ良かった」で終わりです。
「不安に思うこと」=「わからないこと」なら、わかればいいんだ!と思ったのです。
それを先延ばしにするから、いつまでも不安にかられるのだということにも気が付きました。
しかし、世の中にはどうやったって「わからないこと」があるんです…。
解決しにくい不安
どんなに頑張っても「わからないこと」、それが解決しにくい不安です。
例えば、「私、このままで将来大丈夫かな?」という不安。
これは誰に聞いても、どんなことをしても「わからないこと」ですよね。
これは誰だって同じです。何もうつ病だとか心の病だからというわけではありません。
成功した会社の社長さんだって、健康で幸せな人だって、「将来が大丈夫である」という保証はどこにもないのです。
だって極端な話、「俺の将来はもう完璧だぜ!」と思っていても、その日に事故にあって死んでしまうことだってあるんですから。
紙に書きだして頭を整理しよう
「不安なことは紙に書き出すといい」という話、あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。心理学では「筆記開示」と呼ぶそうです。
私もよく書き出していましたが、本当に心がスッキリしますよ。
不安感を書きだす方法
これといって決まりはないと思うのですが、私がよくやっていた方法をご紹介しますね。
- 紙とペンを用意する
- 「不安なこと(どんな些細なことでも)」を箇条書きにする
- 「不安なこと」の横に「なぜ不安に思うのか」を書く
- 「なぜ不安に思うのか」の横に「どうやったらその不安は消えるか」「自分はどうしたいのか」を書く
こんな感じです。そして、「どうやったらその不安は消えるか」が具体的な解決策だったら、後回しにせず、さっさと済ませてしまいましょう。
いつまでも不安感と一緒にいる必要なんてありません。
解決しにくい不安だった場合、重要になってくるのが「自分はどうしたいのか」という部分。
ここをハッキリさせると、おのずと「こうした方がいい」というものが見えてきます。
取り越し苦労が多いもの
私は小さい頃から心配症で、病院に行くのにも「痛い注射をされたらどうしよう」、「先生が意地悪だったらどうしよう」といつも不安になっていました。
そしてそれはいつも、取り越し苦労に終わっていました。
ある日、「注射されたらどうしよう」と言う私に、母が「今注射されるかどれだけ心配しても、注射されなくなるわけじゃないんだから!考えるの止めなさい!」と言いました。
子どもながらに「おお…そうか…!」と思ったのを覚えています。
今でも不安が襲ってきたら、たまに言い聞かせています。
「今不安なことについて考えても、不安の原因がなくなるわけじゃないんだから、考えるの止めよう」
ゆき