お腹が痛い…下痢が続く…うつ病と併発しやすい「過敏性腸症候群」が怖くなくなる為に

ゆき

あなたは「過敏性腸症候群」というものをご存知ですか?なんとなく聞いたことあるという方も多いかもしれませんね。

日本人の10人に1人が発症しているとされるこの「過敏性腸症候群」。

実は…
うつ病や様々な心の病と併発しやすい病気なんです。読んで字のごとく「腸」が「過敏」になって起こる、とても辛い病です。

ゆき

今回はうつ病・心の病と関係性の深い病気「過敏性腸症候群」についてお話ししたいと思います。

「過敏性腸症候群」ってなに?

「過敏性腸症候群」とは、腸には何も異常がないにも関わらず、便秘や下痢、腹痛を何ヶ月も繰り返してしまう病です。

しょっちゅうお腹の調子が悪くなり、腹痛や便秘、下痢、ガスが溜まるなど、何かしら腹部の不快感が長引く、とても厄介な病気です。

過敏性腸症候群は主に以下の3つの症状に分類されます。

  • 便秘型
  • 慢性下痢型
  • 混合型

1つずつ、簡単にですが説明しますね。

便秘型

症状として便秘しやすく、いつも硬い便がでます。特に女性に多いそう。

慢性下痢型

症状として主に下痢が多く、しかも腹痛と共に急激に便意を催します。その症状を何度も繰り返すため、頻繁にトイレに行き、症状がひどい場合はトイレにこもることもあります。

混合型

便秘型と慢性下痢型のどちらも起きるタイプです。こちらも女性が多く、便秘と下痢を交互に繰り返すことが特徴です。

補足
原因はまだはっきりとは分かっていません。しかし、腸が刺激を受けやすい状態になっていることや、ストレスが大きな要因になっていること、腸と自律神経の何らかの異常であることは分かっているそうです。

私もそうでした。

ゆき

私は過敏性腸症候群の混合型でした。うつ病と診断されてから、約1年後くらいに発症しました。

一番苦しかったのは腹痛を伴う下痢が続くとき。何の前触れもなく突然お腹が痛くなるので、外出がとても怖くなりました。

一番症状が重かった時は、病院でもらった下痢止めと安定剤、飲み物を握りしめ、あらかじめ出かける場所のトイレの場所を把握していないと不安なほどでした。

たまたま飲み物を忘れてしまい、水なしで必死に錠剤を飲み込んだこともあります…。

この過敏性腸症候群を発症してから初めて、うつ病になる人も多いくらい精神的に参ってしまう病気だと思います。外に出られなくなってしまう方もいらっしゃいます。

「もし外で、会社で、学校で、電車やバスの中で、お腹が痛くなったらどうしよう…」

そう考えると、ずっと家の中で安心して過ごしたい…もうなんならトイレの中にこもってしまいたい…と思うほど、私も悩まされました。

過敏性腸症候群で苦しむあなたへ

ゆき

過敏性腸症候群って本当に本っ当に、辛いですよね。もう分かりすぎるくらい、あなたの気持ち、痛いほど分かります。特に慢性下痢型、混合型の方、とても苦しいですよね。

「外でお腹が痛くなったら…」
「外出先で何度もトイレに駆け込むことになったら…」
「人前でお腹が鳴ったら…ガスが出たらどうしよう…」

こんな不安に襲われたら、もう「外に出ない」という選択をしてもいいと思います。

私は実際、そうしました。

補足
どうしても外出しなきゃいけない時は完全装備(下痢止め・安定剤・飲み物・トイレリサーチ等々…)で出かけました。それでも不安な時は、もう下痢止めも安定剤も家を出る前に飲んで出かけました。よもやまさかの時のため、着替えの下着と服を持って行ったこともあります。

そうこうしているうちに、だんだんうつ病の症状が良くなり、外出先で下痢止めを飲むこともなくなり、静かに静かに治っていきました。

そしてある日、帰宅してから、使うことのない重たい着替えの下着や服をベッドに投げ出して、「往復1時間程度の外出のためだけに、私こんなに何やってんだろ…」と、何だかおかしくなって笑ってしまったことがあります。

もう何年も腹痛を恐れすぎて、色々な「よもやまさか」を考えすぎて、どんな場面でもなんとかしようとイメトレしすぎた結果、怖くなくなっちゃたんです。

ゆき

今でももちろん、外出先でお腹が痛くなることもありますよ。それでも、あんまり動じなくなりました。それどころか、「せっかくならデパートのキレイなトイレに行ってやるぞ…!」と、少しだけ心臓に産毛が生えました。

過敏性腸症候群は必ず治ります。もちろん、うつ病も。

ゆき

怖い時は逃げたっていいんです。人が見たら笑われるような完全装備でも、自分が良ければいいんです。いつか必ず、怖くなくなる日が来ますから。それまできちんと、薬を飲んで治療に専念してくださいね。