うつ病や精神的な病というと、どうしても心の方に注目しがちです。しかし、根本的な問題は脳にあることはあなたもご存知だと思います。
ゆき
しかし、最近の研究で「うつ病や不安神経症と、高い知能指数は相関関係がある」ということが分かりました。
ゆき
「もしや…私達も高い知能を…!?」ということで、今回はうつ病と知能指数の研究と、心の病を抱えていたと噂される歴史上の人物についてご紹介したいと思います。
ピッツァー大学の研究
アメリカ、ピッツァー大学の神経科学者である、ルース・カルピンスキー教授の研究チームが、
「才能ある芸術家の創作意欲を掻き立てる鋭敏な意識は、同時に深いうつ状態に引きずり込む可能性がある」
という研究結果を発表しました。
ゆき
いくつかの問題点
でもこの研究、ちょっと問題点があるみたいなんです。
そもそも、この研究に参加した3715名の人々は皆MENSA(メンサ)の会員。
ゆき
この研究結果だけでは断定はできないようですが、知能と内省(深く考えすぎてしまうこと)との関係性は昔から指摘されています。
うつ病と不安神経症の症状は、内省(深く考えすぎてしまうこと)が原因のひとつ。今後も研究の必要性があると言われているんです。
ゆき
精神的な病を抱えていたかもしれない歴史上の人物
チャーチルの銅像(イギリス)
ちょっとぼんやりした研究結果だったので、ここからは心の病を抱えていたかもしれない、歴史上の偉人について少しご紹介します。
ウィンストン・チャーチル
第二次世界大戦中のイギリスの首相、ウィンストン・チャーチル。
ノーベル文学賞も受賞した、あの有名なチャーチル首相。彼は生涯、うつ症状に悩まされていたと言います。
ゆき
もしかしたら、この「黒い犬」はチャーチルからきているのかもしれませんね。
チャーチル首相は、うつ病というより躁うつ病ではなかったか?と言われているそうです。
フィンセント・ファン・ゴッホ
オランダのポスト印象派の画家、ゴッホ。
ゆき
自分の耳を切り落としたことでも有名なゴッホ、彼はその後精神病院に入院しています。
諸説ありますが、てんかん発作を持っていたようで、統合失調症だったのでは?との意見や、躁うつ病・メニエール病など、未だに様々な憶測があります。
芥川龍之介
「蜘蛛の糸」・「杜子春」・「羅生門」・「鼻」など、日本を代表する小説家。
ゆき
35歳という若さで服毒自殺した芥川龍之介。生前も胃潰瘍や神経衰弱、不眠症に悩まされていたといいます。
もともと芥川の実母が統合失調症だったと言われており、芥川も統合失調症だったのでは?と言われていますがはっきりとは分かっていません。
太宰治
芥川と共に近代日本文学を代表する作家である太宰治。あなたも教科書で読んだことがあるはず。
ゆき
彼は、自殺未遂を繰り返し、精神病院にも強制的に入院させられています。感情面の不安定さから、境界性人格障害だったのでは?と言われています。
ゆき
「頭良すぎてうつ病になっちゃってさぁ」
偉大な人物や素晴らしい作品を手掛けた画家や作家たちには、確かに心の病を抱えていた人が多いのかもしれません。
その苦しみがあったからこそ、誰にも作り出せないような素晴らしい作品が生まれたのかもしれませんね。
私達も、「うつ病なの?」と白い目で見られたら、「いやぁ~、頭良すぎて困っちゃうよね」くらい、言えるようになりたいですね。
ゆき
「偉大な人たちだって心を病むことがある」、そう思うだけでも少し勇気がもらえますよね。