【回復期編】家族がうつ病になったら?私が思う、家族としての接し方

一番辛かった急性期を乗り越えると、「回復期」がやって来ます。

うつ病を治す上で、この回復期の過ごし方はとても重要になってくると思います。

回復期は「調子のいい時」「調子の悪い時」がまるで波のように繰り返す時期です。

ゆき

治ったかと思うほど元気になったと思えば、急性期に逆戻りしてしまったのでは?と思うほど状態が悪化したり…。

しかし、「回復期」という名前の通り、確実に回復しています。この時期は患者も家族もとにかく焦らないことが重要だと思います。

生活リズムのサポートを

ゆき

急性期はとにかく心も体も休ませることが重要でした。
しかし、回復期に入ると少しずつ体力も回復してきます。体力が戻ると心にも余裕が出てきます。

急性期は生活のリズムもへったくれもないくらい疲れているので、眠りたい時に眠り、食べられるときに食べ…という生活でもいいと思うのですが、回復期は朝起きて夜眠るという生活に戻していくことが重要だと思います。

もちろん、無理はいけません。

患者の負担にならない程度に少しずつ、少しずつリズムを整える手助けをしてあげて下さい。朝、寝室のカーテンを開けてあげるだけでも構いません。

患者が辛くない程度に、のんびりと睡眠や食事のリズムを整えていくことが大切だと思います。

症状の波に焦らずに

回復期に入ると、患者が目に見えて元気になっていきます。患者自身が普通に笑ったり、時には冗談を行ったり、家族と出かけたりすることもできるようになります。

しかし、気分の波が激しく、急性期のように寝込むこともあります。

「昨日はあんなに元気だったのに、今日は全然ダメだ…」と落ち込むことも多くなります。

ゆき

患者自身も辛いですが、その様子を近くで見ている家族もとても辛いと思います。

しかし、確実に良くなっていっていることを忘れずに、焦らず、過ごしてほしいと思います。

【大切なこと編】家族がうつ病になったら?私が思う、家族としての接し方

この記事でも書きましたが、私は家族に「焦らなくていい、そんなことしなくていい」と言われても焦って治そうと無理をして、うつ病が長期化しました。

症状の波に一喜一憂せず、「治っているんだ」と信じて焦らずに進んでほしいと思います。

社会復帰は慎重に

前述した通り、回復期は症状の波が激しく起こります。

ゆき

「もう治った!」と誤解してしまうほど回復したと思ったら、「もう治らないんじゃないか…」と思うほど悪化したり…。

患者本人が「もう大丈夫!」と言っても油断はできません。

患者自身が社会復帰を焦ることもあると思います。しかし、重要な決断は医師と相談しながら決めましょう。

家族であるあなたの健康を一番に考える

回復期は、患者も家族も症状の波に振り回されてしまいます。

また、急性期のサポートの疲れが、ドッとやって来るのもこの時期だと思います。

注意
回復期の疲れが残ったまま、症状の波に振り回されると、家族も心身共に疲れ果て、家族まで心の病を発症するケースが多いと言われています。

また、良くなったり悪くなったりを繰り返す患者を見ていると、家族自身も「本当に治るのだろうか…」と不安に思うことも多くなると思います。

出口の見えないトンネルを歩いているような、絶望的な気持ちになることもあるかもしれません。

ゆき

この時期は家族であるあなた自身の心の健康にも注意してください。

「おかしいな?」と思ったら、必ず医師に相談してください。

ゆき

うつ病を治していくのは患者自身です。家族ではありません。

辛いと思った時は、患者と一線を引くことも、私はとても大切なことだと思います。

冷たいわけではありません。そうすることであなたの心が守られるなら、それは患者自身のためにもなると思いませんか?

再発予防期に続きます。

ゆき

【再発予防期編】家族がうつ病になったら?私が思う、家族としての接し方