一人暮らしか実家暮らしか?うつ病療養中は自分が落ち着く場所で過ごそう

1人で暮らしている時、うつ病を発症してしまう方も少なくないと思います。

そこで悩むのが、このまま一人暮らしを続けるか、実家に帰るかという問題。

ゆき

仕事や学校の関係、実家までの距離感、家族のうつ病への理解など、悩みは1人1人複雑だと思います。

そこで今回は、うつ病療養中の時期に合わせて、一人暮らしと実家暮らしのメリットやデメリット、そしてあなたにとっての最善の方法を探っていきましょう。

急性期はできれば実家に

うつ病発症後すぐ、いわゆる急性期にはできるだけ実家に帰った方がいいと思います。

重度であればあるほど、一人暮らしはお勧めできません。

急性期は一日中寝込んでしまいますし、身体も心も充分休ませなければいけません。

ゆき

食事がとれるか

うつ病の治療には、充分な休養や薬の服用などの他に「食事」がとても大切なポイントになっていきます。

特に急性期、うつ病発症時は食欲低下の症状が出やすくなります。

ゆき

1人で暮らしていると、なかなか自発的に「食事をとろう!」という気分にはならないもの。

食事は買いに行くにも作るのにも大きな労力が必要。

こういう時、食事を用意してくれる家族のサポートはとてもありがたいものです。

1人にならないこと

また、急性期は考え方が極端になり、「死にたい気持ち」も強くなりがちです。

一人暮らしはやはり孤独。どんどん自分の暗い気持ち、鬱々とした気分にのみ込まれていくと、「死にたい気持ち」も加速してしまいます。

自分の命を守るためにも、急性期はできるだけ、誰かと過ごすことが大切だと思います。

ゆき

回復期・再発予防期は臨機応変に

ゆき

回復期・再発予防期は、社会復帰や一人暮らしを考えはじめる頃だと思います。

しかし、いずれも慎重に、できれば医師と相談しながら決めた方がいいでしょう。

最低限の生活ができるか

まず、食事・睡眠・服薬、この3つがきちんとできるかどうかを考えてみて下さい。

ゆき

自分で食事の管理ができ、病院や買い物に行ける、間違うことなく服薬できるなど、最低限の生活が送れる自信があるなら、一人暮らしを考えてもいいかもしれません。

一人暮らしの場所に工夫を

しかし、回復期で気分の波が激しい時は、実家に近い場所で物件を探すなど、慎重にスタートさせた方がいいでしょう。

ゆき

スープの冷めない距離でも構わないと思います。

「いつでも帰れる」・「いつでも来てもらえる」という安心感のもと、社会復帰の一歩を踏み出す方が心の負担は少ないはずです。

入院も視野に入れよう

様々な事情で「帰りたいけど帰れない」・「家族が受け入れてくれない」という方ももちろんいらっしゃると思います。

そんな時考えてほしいのが「入院」という選択です。

「うつ病で入院ってできるの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、もちろんできますよ。かかりつけの先生に事情を話し、入院したい旨を伝えれば、入院施設のある病院を紹介してくれます。

ゆき

外来で治療可能なうつ病での入院ですから、病院内でも自由に行動できますし、元気があれば外出や外泊など、特に制限もなく生活できます。

ゆき

無理をして実家に帰るよりも、しっかりと休養でき、食事や服薬の心配もなく、治療に専念できるかもしれませんね。

自分が安心して休める場所を考えてみよう

うつ病、特に急性期は1人にならず、誰かの助けを借りながら過ごすことが一番だと思います。

ゆき

様々な事情で家族と過ごすことが難しい方は、頼れる友人や知人、入院なども視野に入れ、とにかく自分が安心して休息がとれる場所を考えてみて下さい。