【後編】うつ病と生理は辛い…「PMS」月経前症候群・「PMDD」月経前不快気分障害とは?

前編では、生理前・生理中の不快な症状である「PMS」月経前症候群、うつ病によく似た疾患である「PMDD」月経前不快気分障害についてご紹介しました。

【前編】うつ病と生理は辛い…「PMS」月経前症候群・「PMDD」月経前不快気分障害とは?

ゆき

後編は、ただでさえ辛いうつ状態の時に、どうやってPMS、そしてPMDDと付き合っていくべきか、私の考えや対処法をご紹介したいと思います。

うつ病で「PMDD」月経前不快気分障害が疑われる場合

まず、PMSの精神的な症状が、生活に支障をきたすほど重いPMDDについて。

前編でもお話ししたように、PMDDはうつ状態によく似ています。
違うのは生理が始まるにつれ症状が治まってくるところ。

ゆき

補足
「最初からうつ病だったら、PMDDかどうか分からない」と思われるかもしれません。しかし、自分の精神状態をよ~く観察してみて下さい。
“生理前からひどい落ち込みや情緒不安定さが続き、生理が終わる頃には少しマシになっている”などが分かれば、うつ病の陰にPMDDが隠れているかもしれません。

また、PMDDは「生活に支障をきたす」精神状態です。つまり、学校や会社に行けない、食事が取れない、生理前はできていたことができなくなるなど。

このような辛い精神状態が生理と連動して起こる場合、PMDDが疑われます。

「PMDDかも?」と思ったら?

前編でもお話ししましたが、まずはかかりつけの先生に相談しましょう。そして婦人科にも行ってみることをお勧めします。

病院に行けばPMDDの診断基準がありますので、正しい診断と適切な治療を受けることができます。

ゆき

PMDDからうつ病になってしまうこともあります。

まずは自分の生理周期と精神状態をチェックしてみましょう。

PMSとうつ病

「病院に行く程ではないけど…」・「薬をもらうほどではないけど…」というPMSでお悩みのうつ病女子のあなた!

ゆき

そんなあなたも、まずは生理周期やPMSの症状をチェックしてみましょう。スケジュール帳でもカレンダーでも構いません。

毎月の症状をメモしておくだけで「今度はいつPMSになる可能性があるか?」また、「うつ病からくる症状なのか、PMSからくる症状なのか」が分かると、自分でも安心ですし、うつ病治療の際もとても役に立ちますよ。

PMSでも辛い場合は医師に相談

ただでさえうつ病でキツイって言うのに、PMSまでやって来たらたまったもんじゃない!というのは当たり前です。
PMDDでないにしても、自分が辛いと感じるならば医師に相談した方がいいと思います。

ゆき

「男性の先生だから嫌だな…」と思う場合は、自分が行きやすい婦人科でも構いません。

しかし、できれば今かかっている精神科・心療内科の先生に一言伝えることは大切かなと思います。

「症状が悪化したのはなぜか?」と考える先生に「もしかしたら生理が関係しているかもしれません」と伝えるだけで、かなり治療が前進すると思いませんか?

ゆき

私は男性の先生でも毎回相談していました。

先生は毎回「ああ、なるほどね!OK!」程度です。

男性と言えど医師ですから、その辺は機械的ですよ。

女性にとって、生理の時期というのはホルモンや自律神経が大きく変化するとき。心の病にとってはかなり重要な情報になってくると思います。

PMSがやって来たら「正々堂々とだらしなく休む」

うつ病になって、「休むことに罪悪感を感じるようになった人」ってかなり多いと思います。

私もそうでした。

しかし、いつものように生理痛にもだえ苦しんでいた時、学生時代の友人のことを思い出しました。

ゆき

彼女は「月経困難症」でした。

普段はとても真面目でいつも一生懸命な彼女。しかし、生理の週だけは不良のようにだらしなく机に突っ伏し、先生に話しかけられても顔も上げない時もありました。彼女は病院に通い、強い痛み止めを飲んでいました。

学校を休みがちで、しょっちゅう早退をしていた彼女を見て、

ゆき

「病院に行くくらい、薬を飲まなければならないくらい辛いんだなぁ、大変だなぁ」と思っていました。

そして気が付いたのです。

「今の私も病院行ってるし、薬を飲まなきゃいけないくらい辛いじゃん」

と‥‥。

そう、私も結構大変だったんです。

ゆき

それから私は学生時代の彼女のように、生理中はだらしなく休むことにしました。

罪悪感なんて考えず、正々堂々と休むと決めました。

もちろん、月経困難症はとても辛い疾患だと思います。

でも、うつ病だってとても辛い病気じゃないですか。それに加えてPMSともうまく付き合っていかなきゃならないんですもの。
うつ病女子のあなたも、正々堂々とだらしなく、休んでいい!休もうぜ!と、私はそう思います。

ゆき