辛い急性期と回復期を乗り越えたら、いよいようつ病最後の「再発予防期」に入ります。
ゆき
しかし、うつ病は再発しやすい病気です。
この時期は「どうやったら再発させずにいられるか」・「うつ病にならない考え方や行動を身に着ける」など、患者の今後の人生に関わる大切な時期と言えます。
薬の減薬は医師の指示通りに
「もう良くなったから、薬はいらない」・「もう治ったから大丈夫」と、勝手に薬を減らしたり、飲まなくなったりすることは一番いけないことです。
再発への第一歩と考えてもいいと思います。
勝手に減らしたり飲むのを止めると、副作用で体調を悪くしたり、気分に変調をきたすこともあると言います。
確実にうつ病を治すためには、薬を勝手に減らしたり止めたりしないこと。これが一番重要です。
ゆき
再発を防ぐのに欠かせない「維持療法」
維持療法というのは、うつ病の症状が治まり、薬を必要としない状態になっても、しばらくは抗うつ剤を飲み続けることを言います。
薬を必要としない状態になった時に、抗うつ剤を中止すると再発しやすいのだそうです。
ゆき
前述した通り、患者が勝手に薬を中断することがないよう、家族も注意しておくといいですね。
考え方の癖を変える「認知行動療法」
「認知行動療法」という言葉、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
これは患者一人一人の「考え方の癖」や「思考のパターン」を少しずつ変えていく治療になります。
ゆき
考え方の癖を治すことは大変な作業です。
しかし、再発を防ぐためにはとても重要な治療になります。
しばらく医師のもとに通わなければならない負担はありますが、再発予防のため、家族も一緒に「生きやすい考え方」を探すことはとても素敵なことだと思いませんか?
再発のサインを見逃さない
どんなに頑張って治療を終えても、再発する可能性はないとは言えません。
しかし、家族が早い段階で「おかしいな?」と気が付いたり、「昔のようだな?」と思ったり、患者の再発を早い段階で見付けることができれば、重症化や長期化を食い止めることもできるはずです。
ゆき
最後に
今まで書いてきた記事の全てを完璧に行ってくださいとは、とても言えません。
私が思うのは、家族として、常に患者の味方でいてくれればそれでいいと思います。
ゆき
理解してくれるだけでもどれだけ幸せか分かりません。
家族がうつ病になってしまったら、できるだけ気負わず、今まで通り、家族として、共に過ごすだけで充分だと思います。
適切な治療さえ受ければ、うつ病は必ず完治します。
ゆき
この記事が少しでもあなたのお力になれれば幸いです。