うつ病が長引いているあなたへ・うつ病以外の病気?「難治性うつ病」とは?

私はうつ病と診断されて、もう10年以上の歳月が流れました。

今はもう、すっかり元気になりましたが、療養中は本当に不安でした。

うつ病になって、長い年月療養し、まじめに病院にも通っているのに、思うように症状が改善しない…。

「私は一生うつ病なのだろうか」
「もう治らないのだろうか」

ゆき

初めてうつ病になった年から今現在まで、指折り数えては溜め息をついて落ち込んでいました。

もしかしたら10年、いや20年と、うつ病と闘っている方もいるかもしれません。

今回は、そんな長引くうつ病の原因の1つかもしれない「難治性うつ病」についてお話ししたいと思います。

抗うつ薬が効かない?

医師の指示通り抗うつ薬をのみ、適切な治療を受けているにも関わらず、なかなか症状が改善しないうつ病のことを「難治性うつ病」治療抵抗性うつ病とも)と言います。

ゆき

うつ病と診断された方の約3人に1人難治性であるとされています。

難治性うつ病の特徴

普通、抗うつ薬を使った薬物治療の場合、だいたい3~6ヶ月で改善がみられ、その後症状が改善していく患者さんがほとんどだそうです。

しかし、患者さんの中には抗うつ薬を服用しても思ったような効果が見られず、治療が長引いてしまう方がいます。

ゆき

まさに私‥‥。

約3人に1人の割合ですから、決して特別なケースではありません。

なぜ抗うつ薬が効かないの?

詳しいことは分かっていないのが現状です。

補足
ただ、うつ病以外に考えられる身体の病ではないか、またその他の精神疾患を併発していないかを調べる必要がありますし、うつ病の原因であるストレスの解消がうまくできていない場合なども、薬の効果に影響すると考えられています。

難治性うつ病の治療法

抗うつ薬が全く効かない場合は作用の違う薬に切り替えたり、少しでも効果がある薬があれば量を増やしたり、医師と相談しながら薬の調合をしてもらう必要があります。

増強療法

最近、抗うつ薬の効果を高める方法として、「増強療法」という治療法が注目されています。

抗うつ薬に非定型抗精神病薬(主に統合失調症の治療などに使われる薬)を加えてあげることで、抗うつ剤の効果を高める方法です。

しかし、やはり一番に疑うべきは、以下のその他の病の併発と発症原因の改善ではないかと私は思います。

ゆき

その他の病・精神疾患ではないか

うつ病と間違われやすい病気はたくさんあります。

ゆき

甲状腺の異常や双極性障害(躁うつ病)、不安障害などなど。

これらの病はもちろん、抗うつ薬では治りません。

まずは自分が違う病ではないか、また、他の精神疾患を併発していないか医師に相談してみましょう。

発症原因の改善

うつ病は性格や環境、ストレスなどが複雑に絡み合って発症すると言われています。

うつ病が長引く裏には、発症に関係しているストレスや性格、環境などが改善していない場合も考えられます。

時には認知行動療法(考え方を修正する療法)なども用いていく必要があるかもしれません。

ゆき

認知行動療法についてはまた近いうちにご紹介したいと思います。

信頼できる医師と原因を探そう

長引くうつ病…、もう不安しかないと思います。

私もたくさんの抗うつ薬を「どうせ効かないんだろうな…」と思いながら試しました。

クソ真面目なので、先生の言うことはちゃんと聞き、サボることなく通院もしました。

そのうち私に合う新しい抗うつ薬が販売され、私の体調はみるみる良くなりました。

ゆき

治療にだけはクソ真面目で良かったと思っています。

出口の見えない状況は本当に辛いですよね…。

でも、真面目に治療を続けていけば自分に合った治療法は必ず見付かるはずです。

そのためにも、信頼できる医師を探し、真面目にあきらめずに治療してみて下さい。

ゆき

長く患ったからこそ、「再発はしにくい」と信じて、私も頑張っています。