「アニマルセラピー」なんて言葉もあるくらい、動物の持つ癒しの効果は、私達を精神的にも肉体的にも助けてくれることが分かっています。
でも、「実際どうなの?」と感じている方も多いはず!
私自身ペットを飼っていますし、動物大好きですが、「こ…これがアニマルパワーか!」とか、物凄い効果を実感した!なんてことはありません。
しかし、とてつもなく癒されているというのは事実ですし、「間違いなく助られている」と感じることがたくさんあります。
今回はそんな、ぼんやりとした情報が多い、動物の癒し効果に関して、科学的な研究で分かった驚きの事実についてご紹介します。
ゆき
「人を慰める」という習性
まずはイギリスで分かった、犬の習性に関する研究から。
ロンドン大学の研究
ロンドン大学で行われた研究で、人間が泣いたり叫んだりして悲しむと、犬は自分が夢中になっていることを中止してでも、人間に寄り添う行動に出るということが分かりました。
この実験を率いたジェニファー・メイヤー氏はこう話しています。
これらの犬の行動は 誰かをなぐさめるために抱きしめたりおもちゃを与えたりする人間の幼児(3~4歳)と同等の対応である。1、2歳の小さな子どもは、誰かが泣いていれば一緒に泣き出すが、なぐさめようとはしない。故に犬の行動は人間が成長するにしたがって得る、社会的な精神の成熟の現れである。
見返りを求めていない
泣いている人間に、舐めたり触れたりして優しく寄り添った犬たち。これは人を慰めようとする同情の気持ちの表れだと言えるそうです。
また、この研究は、飼い主と、見ず知らずの人間を対象に行われたのですが、犬は飼い主かどうかに関わらず、見ず知らずの人にも同じ反応を示しました。
‥‥ということは、オヤツなどの見返りや褒めてもらえるなどの報酬を期待していないということ!
無償の愛かよぉ~!
ゆき
動物と触れ合うこと
犬に限らず、動物と触れ合うことで、愛情ホルモンや幸せホルモンが分泌されることも分かっています。
ペットから愛情ホルモン!?
「オキシトシン」と呼ばれる、別名「愛情ホルモン」は、心に安らぎを与えてくれるホルモン。通常、親子や恋人とのスキンシップで分泌されるホルモンです。
ゆき
しかし、そんな深刻な愛情ホルモン不足を感じる方もご安心ください!大好きなペット、もしくは動物を1日15分撫でるだけで、「オキシトシン」は分泌されるのだそう!
更には目を見て接すると、分泌量が3倍に増えます。
ゆき
ストレスを緩和するホルモン
この「オキシトシン」、ストレスにかなり効果的なホルモン。
肉体的・精神的なストレスや疲労感、睡眠不足などのストレスを抑制する働きがあります。
また、動物と触れ合うと、「オキシトシン」以外にも、うつ病さんに大切な幸せホルモンである、「セロトニン」まで分泌されます。
精神的なダメージが大きい時、ただ何となくストレスを発散するよりも、動物と触れ合うことで足りないホルモン分泌を促すというのは、もしかしたら、かなり効率的なストレス発散方法なのかもしれません。
ゆき
動物と触れ合いませんか?
実は私、うつ病の状態が一番ひどく、毎日のように号泣していた時、愛犬がいつも側にいてくれました。
本当に不思議なのですが、私が離れた部屋でこっそり泣いていても、どこからか見つけ出してそっと隣に座ってくれるのです。
ゆき
でも、泣き止むまで側にいてくれたことは忘れられませんし、今でも印象深い不思議な出来事です。
ペットを飼っている方はもちろん、飼っていない方も、ドッグカフェや猫カフェなど、動物と触れ合える場所に行ってみませんか?
あなたのストレス対策に、動物との触れ合いをプラスしてみて下さい。
ゆき