風邪でもないのに熱っぽい…体がだるい…それはストレスからくる「心因性発熱」かも?

風邪の症状はないのに、微熱や高熱、倦怠感が続く…。

病院に行っても「異常なし」と言われたら、もしかしたらそれは、ストレスからくる発熱かもしれません。

ゆき

今回は、うつ病や自律神経失調症などと併発しやすい「心因性発熱」についてお話したいと思います。

ストレスから熱が出る?

風邪やインフルエンザなどの病気にかかった時は、ウイルスが原因で熱が出ますが、「心因性発熱」の場合はストレスが原因で熱が出ます。

ゆき

ストレスが原因で熱が出るなんて、私も初めて聞いた時はとても驚きました。心と体って本当に強いつながりがあるんですね。

「心因性発熱」は別名、「ストレス性高体温症」とも呼ばれます。

ゆき

交感神経などがストレスにより刺激され、体温が上がってしまう状態を言うのだそうです。
「心因性発熱」には主に以下の2つの症状が多く見られます。

高熱が出る場合

38度以上の高熱が出る場合、ストレスの原因もはっきりしていることが多いそうです。

補足
大きなストレス(例えば、学校のテストや大事な会議など)が原因で、突発的に高熱が出て、そのストレスが無くなれば、すぐに平熱に戻るのが特徴です。大人よりも子どもに多いと言われています。

微熱が続く場合

37度前後の微熱の場合、すぐに平熱に戻ることは少なく、長い間微熱の状態が続くことが多いです。

なぜかというと、こちらは慢性的なストレスが原因だから。

補足
例えば、受験へのストレス、仕事のプレッシャー、学校や会社へ行きたくない…など、逃げられないストレスが、毎日少しずつ蓄積していくことで発症しやすく、その根本的なストレスが解消されないかぎり、微熱が続いてしまうのです。また、大人に多いのも特徴です。

発熱以外の症状

もちろん、熱が出れば体は疲れやすくなり、倦怠感や体のだるさ、頭痛などを感じる人もいます。

注意
また、体が熱を持つことで下痢しやすく、気が付かないうちに脱水症状にも陥りやすくなります。その他にもめまいや体の痛みなど、様々な症状が現れることがあります。

解熱剤が効かない?「心因性発熱」の治療法

ゆき

私は37度以上の微熱がずっと続く症状に悩まされました。そしてこの「心因性発熱」、解熱剤が全く効かないんです。

ゆき

風邪をひいた時の発熱とはまた違うメカニズムで熱が出るので、解熱剤が効かないんだとか。「じゃあどうすりゃいいのよ?」ということで、「心因性発熱」の治療法をご紹介します。

何よりもまずは内科へ

その発熱が本当にストレスから来ているものなのか、最初は必ず内科で検査をしてもらいましょう。

補足
ただの風邪ならまだいいですが、何らかの体の病気で発熱することもあるからです。自分で勝手に「どうせストレスでしょ」と判断せず、最初は必ず検査を受けましょう。

原因であるストレスを取り除く

あらゆる検査の後、「異常はありません」と言われたら、「心因性発熱」の可能性があります。

そしたらもう、「原因となっているストレスは何か?」そして「そのストレスをどう解消すべきか?」が大切になってきます。

注意
これは人それぞれ、お薬を使う方もいらっしゃるでしょうし、カウンセリングなどで対処していく方もいるでしょう。どちらにしても、発熱するほど、心にも体にも何らかの負荷がかかっているということです。まずはリラックスして、「自分が今、何を頑張りすぎているのか」を考え、力を抜くように心がけなければなりません。

大人の知恵熱?

私はよく、掛かりつけの先生に「ま~た余計なこと考えてたんでしょ?考えても不安になっても、先のことは分からないんだから!知恵熱みたいに熱が出るだけなんだから!考えない考えない!」と言われていました。

ゆき

そうなんです…。将来の不安に押しつぶされそうになると、よく熱発していたんですよね…。そんな時は氷枕で頭を冷やしながら、「考えない考えない…」とブツブツ言ってました…。

あなたも、身に覚えのない熱が出たら考えてみて下さい。

「今自分は、考えても心配しても、仕方のないことに知恵を使ってないか…?」と。

ゆき

もし、「心因性発熱です」と言われたら、「やだ!大人なのに知恵熱出しちゃった!」と、とりあえず気楽に捉え、考えなくてもいいことに知恵を使うのをやめましょう。そして、自分が今「一番苦痛に思っているストレスの対処法」について考えてみて下さい。ストレス解消に知恵を使う分は、知恵熱なんて出ませんからね。