通院が苦痛?うまく話せない?緊張せず、有意義に先生と話すためのコツ

精神科・心療内科に通院するようになると、毎回先生と顔を合わせてお話しすることになります。

そこで苦痛になってくるのが、「うまく話せているだろうか…?」、「先生にきちんと伝わっただろうか…?」という不安感やモヤモヤ。

私も毎回、診察を終えての帰り道、「あのことについて話せなった…」、「あんな風に言ったけど、先生はどう思っただろう…」一人大反省会をしていました。

ゆき

できることなら、診察後は「心がスッキリ!」という状態が理想ですよね。そこで今回は、診察後のモヤモヤをスッキリに変える、有意義に先生と話すためのコツをご紹介したいと思います。

診察前の下ごしらえ

メモ
毎回、診察室に入ると「頭が真っ白…」という経験をお持ちのあなた。

そんなあなたにピッタリなのがメモ持参です。
【後編】一体何を話せばいいの?初めての精神科・心療内科が不安なあなたへ」でもお伝えしましたが、初診に限らずメモは常に持参しておくと便利ですよ。

「メモを書くことさえ億劫…色々書いてられない…」という方は、「今一番あなたを苦しめている体の症状・あなたが不快に思っている気持ち」だけでもメモに走り書きしておきましょう。(メモが無理なら携帯電話でも大丈夫!)

ゆき

私のうつ友達は、診察中にスマホ片手に話をしていたそうですし、私も実際、メモ帳がなくてスマホのメモを見ながらお話ししたこともあります。先生の前では基本的に無礼講でも心配ないですよ。
MEMO
要はあなたが、「今一番聞いてもらいたこと」・「今一番どうにかしたいもの」・「今一番先生に聞きたい疑問」等々、今まさに、「最も先生に伝えたいこと」を忘れずに話せるかが大切なんです。それは1つだけとは限りません。3個4個、もしくは10個あるかもしれません。

ゆき

書いたメモに優先順位をつけて、「一番話したいこと」から話せるようにすると、スムーズに、自分でも満足できるくらいお話しできますよ。

エア診察トークでウォームアップ

エア診察トーク

ゆき

ちょっとお恥ずかしいんですが、これ、実際に私がよくやっていた方法です…。

あまりにも診察後の大反省会が続いていた時、たまたまテレビで、「練習の大切さ」について話すイチロー選手の映像を観たんです。

世界で活躍するイチロー選手と、たかだか心療内科の診察に緊張する自分とを比較するのも何ですが、「どんな練習でも、必要ならやる」というイチロー選手の姿勢にとても感動したのを覚えています。

そこで、「うまく話せないなら話す練習をすればいい!」と、暇な時に一人でエア診察トークをしていました。お風呂に入っている時や眠れない夜など、診察日の前日ぐらいに一人でブツブツ言っていました。

ゆき

これが意外と、診察の際にペラペラ喋れるんです!やるとやらないとじゃ大違いでした。病気で辛かった私にとって、診察時の緊張や苦痛は、メジャーリーグでホームラン打てるかどうかくらいの苦痛と緊張でした。メジャーリーグでホームラン打ったことなんてないですけどね。

もしうまく話せないことで悩んでいる方がいたら、恥ずかしがらずに一度お試しあれ!

ゆき

もちろん、「そんな体力も気力もないよ~」という方は、そのままの姿で先生に会いに行くのが一番です。先生の前では無礼講ですよ。

診察後にはご褒美を

ご褒美

ゆき

満足のいくお話しができてもできなくても、診察が終わって病院を出たら、自分にご褒美をあげましょう。どんな些細なものでも、たまにはちょっと奮発してみたり。

心の病って、心だけでなく、体も本当にしんどいんですよね。石のように重たい体を引きずって、一生懸命病院まで来て、緊張しながらも診察を終えたあなたは本当に偉い!1本の缶ジュースでも、コンビニでアイスやお菓子でも、元気があったらショッピングでも!よく頑張った自分を褒めたたえてあげて下さい。

私はいつも病院の裏にある公園で、自販機のジュースを飲むのがご褒美でした。

ゆき

うまく話せた日のジュースは何とも言えない達成感の味がしますし、話せなかった日や気持ちが落ち込んでいる日でも、変わることなくジュースはおいしかったです。あの頃の私にとって、些細でも「幸せだなぁ」と思えることが、通院を続けるための大きな心の支えでした。

イチロー選手も言っていますよ!
「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」と。

ゆき

小さい達成感や小さい幸せをたくさん積み重ねて、あなただけの優しい心を、もっともっと満たしてあげてくださいね。