【後編】一体何を話せばいいの?初めての精神科・心療内科が不安なあなたへ

【前編】に引き続き、精神科・心療内科の初診ガイドをお送りしたいと思います。

前編は現実的なお話ばかりでしたが、後編は診察室に入ってからの先生との直接対決です!

ゆき

先生との会話への不安が、少しでも解消できれば幸いです。

どんなことを聞かれるの?

病院に到着したら、まずは問診表を渡されると思います。初診の場合は内科や外科でも書くアレです。

全て正直に書き込みましょう。

ただ、中には「あんまり書きたくないな…」と思うこともあるかと思います。そんな時は正直に「書きたくありません」と書き込むか、空白のまま提出して構わないと思います。

MEMO
とても簡単な問診票だったり、具体的に書かなければならない問診票だったり、病院によってそれぞれです。精神科・心療内科用の問診票のサンプルを見付けましたので、気になる方は見てみて下さいね。

問診票の参照リンク:https://mentalsupli.com/wp-content/uploads/2016/02/7a987e35584eee0eda0efaafd14c743d-1.pdf

問診票を書いたら、いよいよ先生とのご対面です。

精神科医の先生が、初診時によく聞くことを書いているサイトを見付けましたので、そこから少し引用したいと思います。

聞かれそうなことリスト

  • 一番、困っている症状
  • 今回の症状はいつ頃始まったか、症状の内容、きっかけの有無など 、今回の症状についての詳細な内容
  • 家庭や職場などの生活環境
  • どのようなライフスタイルを送ってきたかなどの生活歴
  • 幼少時の発育環境
  • 過去の心の病気の有無
  • 家族や近親者の心の病気の有無
  • 身体的な病気の既往歴

引用元:https://allabout.co.jp/gm/gc/302241/

ゆき

もちろん、これ以上聞いてくる先生もいらっしゃるでしょうし、他のことを聞いてくる先生もいます。ひとつの目安として見ておいてくださいね。
MEMO
この全てに完璧に答える必要はありません。わからないと思ったら「わからない」、思い出せないなら「思い出せません」、話したくないなら「今はお話ししたくありません」。ありのままでいいのです。「話したくない」と言って怒る先生はいません。(むしろ怒ったら別の病院に行くことをお勧めします…)

どんなことを話せばいいの?

診察室に入って先生と挨拶を交わしたら、一番最初に言われるであろう言葉をお教えします。

「今日は、どうされました?」

これ、「えっと…えっと…」ってなっちゃうんですよね。

内科や外科なら「三日前に転んじゃって、足首が~」とかこちらも話しやすいのですが、心の問題となると一体どんな切り口で話すべきか悩んでしまうのです。

ゆき

毎回「えっと…その…あの…えっと…」となることに悩んでいた私は、いい方法を見つけ出しました。

それは、一番最初に「今現在自分が一番辛いと思っていること」を話すことです。

これが案外スムーズに話せて、自分が一番、「治したい!先生どうにかしてくれ!」と思っていることをきちんと伝える糸口になったと思います。

例えば、「眠れないこと・イライラすること・食欲がないこと」これが一番辛いなと思っていたら、そのまま「1カ月前から眠れなくて、イライラして、食欲がなくて困ってます」と話せばいいのです。

ゆき

そうしたら先生は、「体重はどのくらい落ちましたか?」や「イライラする原因は分かりますか?」とか「睡眠時間はどれくらいですか?」と、こちらが話しやすいようにサポートしてくれるはずです。

病院の先生は、私達に起承転結でオチのある話を求めているわけではありません。

あなたの「苦しいものはなにか?」を知りたいのです。そして、「苦しみを取り除くにはどうすればいいか?」と考えているのです。

ゆき

うまく話せなくても大丈夫です。先生は心の問題を扱うプロなんですから、きっと分かってくれますよ。

準備しておくといいもの

初診は誰でも緊張します。

緊張してうまく自分の言いたいことが話せるか不安な人は、メモを持っていくことをおススメします。

ゆき

箇条書きにした簡単なものでも、詳しく書いたものでも、自分が話しやすい「カンニングペーパー」的なものを持って行くと、安心して話せますよ。
MEMO
いざ診察となって「全然話せない!」という時は、メモをそのまま先生に渡してしまうのも手です。私はよく、話す元気も気力もない時、先生に手紙をしたためてそのまま渡していました。

初診の段階でうまく話せないのは皆同じです。
私は開口一番、「もう死にたいです」と言ったこともあります。先生も、うまく話せない患者さんを山ほど診ています。だから、上手に話せなくて当たり前。心配しすぎず、まずは先生に身をゆだねてみましょう。

ゆき

変に取り繕うことなく、ありのままでレリゴーすることが一番ですよ。