「どうしよう…」から抜け出そう!悩みのサイズ別・療養中の決断がうまくいく方法

人間、生きていれば必ず決断を迫られるときが来るものです。

それは進学や就職、結婚や離婚などの大きな決断から、コーヒーor紅茶…なんていう小さな決断まで。

ゆき

うつ病療養中でも、大中小、様々なサイズの決断に迫られることがありますよね。

今回は、うつ病療養中の決断時に必要な考え方・有効な方法などを、私の経験をもとにご紹介します。

Lサイズ(大きな決断)を迫られたとき

基本的に、療養中は大きな決断はしない方がいいと言われています。

特に、急性期や回復期の前半は判断力が鈍りますし、考えが極端になりがちなので、大きな物事を一人で決めるのはやめたほうがいいと思います。

ゆき

信頼する人たちの意見を聞く

だがしかし!急性期だろうが回復期だろうが、決断しなきゃならん時はしなきゃならん!なぜならそれが人生だから!

ゆき

でも大丈夫!一人で決めなければいいだけのことですから。

うつ病療養中の不安定な時期に、大きな決断をしなければならない時は、どんどん人に相談しましょう。

特に信頼する家族や友人、また病気についてよく理解してくれている主治医の意見を大切にしてください。

急性期や回復期は、学業や仕事を辞めるか休学か休職かなど、人生を左右するような決断に迫られることもあると思います。

もちろん、再発予防期だって復職するか一人暮らしをするかなど、結構悩む決断も多いです。

療養中の大きな決断は、必ず周りの人に相談して決めましょう。

ゆき

Mサイズの決断を迫られたとき


私はお金でお尻は拭きたくないな…

冒頭の「コーヒーor紅茶?」程度なら自分一人で決めていいと思います。

しかし、重大とは言えなくても例えば、「今旅行に行けるか?」とか「自分にとってストレスになることができるか?」など、療養中ならではの悩みはどう考えるべきか見ていきましょう。

相談しながら自分で決める

「たいしたことないって思われるかな?」と思っても、自分が少しでも「不安だな…」と思ったら、まずはやっぱり相談すべきだと思います。

ゆき

でも、大きな決断の時のようにガッツリ相談すると言うよりは、意見を聞く程度という感覚がいいと思います。

最終的な決断の方法

「色々相談したけど…やっぱり悩む…」という時は、以下の2つを考えてみて下さい。

  1. (悩んでいる物事を)自分自身が「やりたい」と思っているか?
  2. 「やったほうがいい」とか「やらなきゃいけない」と思っていないか?

「やりたい」と思っているならやりましょう!

でも、「やったほうがいい」「やらなきゃいけない」と思う気持ちが強いなら、それは無理をしている可能性が高いです。

もちろん、再発予防期には少し無理してでも挑戦した方がいいこともあります。
自分の今の病状と、悩み事の程度を考えながら決めてみてくださいね。

ゆき

Sサイズの悩みは決断する練習に

「明日の朝何時に起きるか」・「犬の散歩に行くか」・「コーヒーor紅茶か…」などの小さな悩みは、自力で決断する練習にしましょう。

人に頼っても決めるのは自分

悩みが大きい場合や、決めるのが困難な時は、誰かに相談することは大切です。しかし、「最終的な決断は自分でした」と思うようにしましょう。

ゆき

もちろん、急性期など一人での決断が難しい場合、家族や主治医に決めてもらうこともあるかもしれません。

それでも、「最終的には自分が納得して決めた」と思うことが大切だと私は思います。

後々、「あの人がああ言ったから…」とか「あの時あの人が決めた」なんて、他人のせいにしてしまうのは、自分にとっても相手にとっても失礼ですからね。

コンサートのチケットが当たったのに迷っていた私

回復期真っただ中、気分の波が激しかった時、なんとなく好きなアーティストのライブチケットの抽選に応募しました。

ゆき

そして見事、当選したのですが、何とも微妙な気持ちに…。

これは今思えばSサイズの悩みどころか喜んで行くようなものですが、当時は感情の起伏が激しい感情サーフィン中

まず、電車に2時間乗ってコンサートホールまで行かなきゃいけない&コンサート当日に激うつ状態かもしれない&無職の自分には高すぎるチケット代&そもそも行けるか分からないのにお金払いたくない等々…。

ゆき

当選したことで、うつ状態になってしまったほど。

当時の主治医に相談したら、「行きたいの?行った方がいいと思ってるの?」と聞かれました。

私の気持ちは「もちろん、行きたい!でも行けるか不安でした。

先生に「行きたいなら行きなさい。不安なら不安にならないよう準備をしなさい」と言われました。

そして私は、不安な気持ちを誰よりも分かってくれる母を連れて行き、コンサートホールの近くにホテルまで取って行ってきました。

よそ様が見れば「たかがコンサートくらいで…」と思うような事かもしれません。

ゆき

しかし、私は必死だったし、今になっても「あの時一生懸命準備して、母に頼りまくってまで行ってきて本当に良かった」と心から思います。

コンサートの内容が云々ではなく、あの時一生懸命準備したことや、ムダなくらい心配したこと、周りの人の協力などの全てが、もう二度と手に入らない思い出と自信になったからです。

あなたも、「このくらいで…」なんて思わず、悩む時は必死で悩んで、不安なら必死で準備して、自分らしい決断をしてみてはどうでしょう?

誰にも味わえない、あなただけの幸せな思い出を作ることができるはずです。

観客全員総立ちのライブ会場で、私の隣で1人座ってぐうぐう寝ていた母の姿も、懐かしい思い出です(笑)

ゆき