「どうせ私なんかダメな人間だ…」
「私は生きている意味なんてない…」
「申し訳ない…死んだ方がいいかもしれない…」
うつ病の症状の一つである、自己否定感・自己卑下って凄まじいものがありますよね。
ゆき
今回は、止まらない「自分いじめ」にストップをかける、魔法の言葉「まいっか」についてご紹介したいと思います。
「まいっか」がもたらす心の肯定感は、棒読みでもかなり効果的ですよ。
療養中の自己卑下は仕方ない?
自己卑下なんてしないに越したことはないのですが、うつ病療養中は「自己卑下するな」と言う方が無理というもの。
ゆき
自信の喪失
まず、うつ病になる前よりも色々なことができなくなっている自分に、自信なんて持てるはずなく…。ついでについつい周りと比較して更に自信を無くしていきます。
ゆき
自己否定
自分に自信が無くなると、休んでいる自分に罪悪感を持つようになります。
本当は休まなければならないのに、気持ちだけがどんどん焦って、「なんて自分はダメなんだ…」と自分を否定するようになります。
自己評価の低下
自信もなくなって、「自分なんてダメだ」と自分を否定しだすと、結果「自分なんて価値のない人間だ」と自分を低く評価するようになります。
ゆき
不幸が似合う人間になるな!
上の全行程をトップクラスの成績で卑下しまくった私は、自己卑下のエリートコースを歩んでいました。
ゆき
不幸が似合う女になるな!
いつものようにウジウジと、「どうせ…」や「私なんて…」を連発していた私に、主治医は
「不幸が似合う女になるな!!」
と言いました。
ゆき
「そんなことないよ」
きっと、私は「そんなことないよ」と言ってほしかったのだと思います。
本当に自分に自信を失い、本当に自分がダメ人間だと思っていたので、信頼する主治医に「そんなことないよ」と言われ、安心したかったのです。
ゆき
主治医に、「そろそろ自分で自己卑下に対応できるようになりなさい。でないと、本当に不幸な人生を選んでしまうことになるよ」と言われました。
魔法の言葉「まいっか」
「そんなこと言われても~」な私に、主治医は魔法の言葉「まいっか」を教えてくれました。
「日常生活でこの言葉がどんどん出てくるようになったら、うつ病が治ってきているようなもの」と言われ、それから頻繁に口にするように心がけました。(言ったら早く治るような気がして…)
語尾に「まいっか」
心の底から「まいっか」なんて思っていません。全く良くないけれど、とにかく自己否定したら語尾に「まいっか」を付けるようにしました。
例えば、
「どうせ私なんかダメな人間だ…。でも…ま、いっか…」
「私は生きている意味なんてない…。でも…ま、いっか…」
「まいっか」は棒読みでも、とりあえず言ってみただけでも構いません。
ただ言うだけなのですが、自己卑下の後の、心がギューッとしぼんでいくような、寂しくて苦しい感覚が和らいだ気がします。
想像力豊かに
今現在も、私はよく「まいっか」と言います。
ゆき
そして、「まいっか」と言う時はできるだけ、バカなキャラクターの顔を想像します。
例えばこんなの。
鼻水垂らしてバカなダンスとか踊ってるのを想像すると、更にいいです。
自然な「まいっか」目指して!
ある日ふと、
「何で私はいつもこうなんだろうな…。でもま、いっか!」
と、口から自然に出たことがあります。
ゆき
その時、思わず「おおお!」と言ってしまいました。だって本当に心から「ま、いっか」と思っていたのです。
主治医の言った通り、「まいっか」が普通に言えるようになると、うつ病が治ってきている証拠なのかもしれません。
「まいっか」には、たった4文字に「それでもいいじゃないか」という、自分を認める言葉が凝縮されていると思うんです。
ゆき
どんな状況に直面しても、「ま、いっか!」と言えるような、そんな、少しバカなくらい自分を認められる人間になりたいと思っています。
うつ病療養中、自分を否定したり、卑下してしまうのは仕方のないこと。
でも、できれば最後に、自分を認めるたった4文字の言葉を付け加えてみて下さい。きっと、「自分いじめ」の優しい味方になってくれますよ。