うつ病になると、以前楽しみだったことが全く楽しめなくなります。
自分が大好きだった趣味や、得意だったこと、面白かったことに何も感じなくなると、とても悲しいですし、大きなショックも受けます。
ゆき
ゆき
過去の自分に戻りたい?
うつ病で物事を楽しめなくなるのは、幸せホルモン「セロトニン」や、意欲を出させる「ドーパミン」などの脳内物質が正常に分泌されなくなるから。
これはちょっと脳の調子が悪くなってしまっただけで、人が変わってしまったわけではありません。
…ということは分かっていても、やっぱり過去の自分は輝かしく思い出されるもの。
ゆき
薬の副作用で太り、身だしなみも整えることができず、髪はボサボサで肌はボロボロ、しわくちゃのパジャマ姿。そして生きているんだか死んでいるんだか分からない生気のない顔。
ゆき
私はお裁縫が苦手でした
突然ですが、私はお裁縫が大の苦手でした。学生の頃はいつも居残りをさせられるくらい下手くそでした。
お裁縫のどこが楽しいのかさっぱり分からなかったし、「私は一生、縫い物なんてしない!」とさえ思っていました。
まさかのお裁縫
しかし、うつ病の回復期に入った私が楽しいと思えたのは、なんとお裁縫でした。
相変わらず大好きだった映画は集中して観れないのに、お裁縫ならできるんです!
ゆき
ゆき
新しくできた好きなもの
そして、お化粧品にはまりだしたのもこの時期です。
うつ病になる前はお化粧品より洋服が好きで、毎日ファッション雑誌をめくっているような人間でした。でも、なぜか特に興味のなかったお化粧品にのめり込んでいきました。
そして今の私
うつ病が良くなって、昔好きだった映画や本もまた楽しめるようになりました。
おまけにお裁縫やお化粧品という新たな好きなものまで付いてきました。
どうして苦手だったことや興味のなかったものにベクトルが向いたのか、未だに分からないのですが、確かにあの時、お裁縫もお化粧品も私の唯一の楽しみでした。
ゆき
素敵なおまけ付きで昔の楽しみも帰って来る
うつ病の真っ只中にいる時は、「好きなことができなくなった」ことは本当にショックでした。でも、うつ病だからこそ新しい「おもしろみ」を感じるものがありました。
理由は分からないですが、うつ病のあの時の私にはそれが「おもしろい」と感じたのです。ある意味、昔の自分らしさからちょっと離れたところにいたから、苦手だったものや興味のなかったものに魅力を感じたのかもしれません。
うつ病は苦しいことしかないような気がするけれど、その時にしか感じられない何かで、たまには得をすることもあります。
ゆき
昔の自分らしさは必ず戻ってきます。素敵なおまけと、新しい自分らしさも一緒についてきます。
ゆき