あなたは「年末うつ」という言葉を聞いたことがありますか?
ゆき
「年末うつ」とは、その名の通り、年末にうつ病になったり、うつっぽくなってしまうこと。
年末といえば一年の中でも忙しさのピーク。「毎年、年末が近づくと憂鬱になる…」という方も多いのでは?
療養中の方はもちろんのこと、うつ病ではない方も、年末の慌ただしさに疲れ果て、気が付いたら心の元気がなくなっているということも。
また、年末年始はなかなか会えない家族や友人とも再会する季節。周囲との関係性によっては、距離感や孤独を感じやすいのだそう。
今回は、できるだけ未然に防ぐための方法や考え方をご紹介します。
ゆき
気が付いたらうつっぽい
ゆき
慌ただしさに追われて
「年内に終わらせなければいけない仕事が山積み」
「これが終わらなければ年は越せない」
ゆき
大掃除、年賀状、帰省する方はチケットの手配や準備、忘年会、お正月の仕度などなど。
周りも忙しそうなので、「忙しいのが当たり前」と、ついつい無理をしていることに気が付きにくいのかもしれません。
冬季うつもひとつの原因に
こちらの記事でご紹介しましたが、「冬季うつ病」も足を引っ張る原因に。
秋のうちから早めの対策!冬季うつ病(季節性情動障害)について理解しよう!【前編】本格的な冬が到来し、日照時間が短くなりました。太陽の光が必要なセロトニンの分泌が減ると、脳の活動が低下してしまいます。
ただでさえ、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が減っているのに、「忙しい」と無理をし続けると心が弱ってしまうのも仕方がありません。
忙しさの受け入れ方
年末に忙しいのは仕方がないこと。
ゆき
自分の容量で段取りを
あなたは「先延ばし」がかなり大きな心のストレスになるってご存知ですか?
ゆき
重要なことを先延ばしにしてしまうと、常に心は「先延ばしにしたこと」が引っかかったまま。
いつまでもストレスを抱えた状況を、自分で作り出してしまうんです。
ゆき
確かに、予定をたてる時って「たぶん、自分だったらこれくらいできるよね!」なんて、ちょっとハードなスケジュールを組みがち。
ゆき
「これくらいはできる」という計画から、優先順位の低いものを引き算しましょう。
「全てを完璧にこなそう」と考えず、まずは、「自分が先延ばしにするとストレスになるもの」を先に終わらせるように心掛けてみて下さい。
マルチタスクに気を付けよう
たくさんの作業を同時にこなすマルチタスク。これ、意外と生産性が低いんです。
ゆき
しかし実は、イギリスの有名な科学雑誌「ネイチャー」の調査によると、マルチタスクによってストレスが溜まり、それが原因で脳細胞がダメージを受けるという、恐ろしい事まで分かっているんです。
なんでも一気にやってしまおうとせず、1日の計画は、最優先すべきことを1つか2つ決めて、それを必ず終わらせることに集中した方がいいそうですよ。
来年から本気出す!
「そんなんじゃ年が越せないよ~!」という方、ちょっと考えてみて下さい。
「年内に」じゃなくてもいいこと
それって、年内にしてしまわないといけないことですか?
お仕事は仕方がないとしても、例えば大掃除。別に年内に必死に掃除しなくても、来年の暇な時に掃除すればいいこと。
ゆき
みんながそうしているからって、それに合わせる必要なんてありません。
「親戚に会って気を使うのが辛いな…」と思えば、来年の都合のいい時に帰省すればいいこと。
「来年もある」と考える
「年末うつ」になるくらいなら、来年にしてしまいましょう。
もちろん、前述した「先送りすることでストレスになる」ことは早めに終わらせるべきですが、「来年でもいいかな?」と思えるものは、先送りしたって大丈夫。
「来年から本気出す!」くらいの甘っちょろい考え方、本当は健康な心にとって最も重要な考え方なのかもしれません。
ゆき