「うつ病は心の風邪」と言われるようになった現在。うつ病や心の病への理解はどんどん深まっています。
しかし、残念ながら「偏見が無くなった」というわけではありません。
完全に偏見をなくすことは難しいけれど、あなたがもし、「うつ病に理解のない人」や「偏見を持った人」に出会ってしまった時、自分の身を守るために、私が思う、大切な考え方をお話ししたいと思います。
ゆき
心の病への偏見
うつ病や心の病への偏見が少なくなってきたとは言え、まだまだ誤解している人や良く思っていない人が大勢いるのが現実です。
ゆき
ニッコリ笑って心で泣いて
私は一度、「この子なら、きっと分かってくれるし、知っておいてもらいたい」と思う友人に「自分がうつ病である」と話したことがあります。
ゆき
その時言われた言葉を、私はなかなか忘れることができません。
「そういう話、しないでくれる?私に言われても困るから」
私はニッコリ笑って、「そうだよね~。ごめんね~」と言って、とてもショックを受けました。
結局その友人との関係はそれっきり。
ゆき
今では、「その程度の友人だった」と割り切って考えられますが、当時は家に帰ってわんわん泣きました。
インターネットに気をつけろ!
現実の人間関係だけではなく、とんでもない偏見の巣窟が、あなたのすぐ近くにあるのをご存知ですか?
それはインターネットの世界です。
「うつ病は甘え」・「かまってちゃん」などなど…。インターネットという顔の見えない世界では、人間はとてもひどいことを平気で言えます。
でも、自分の見たい情報を、自分で選べるのがインターネットの良いところ。
ゆき
偏見のある人との接し方
インターネットは選ぶことができても、現実の人間関係はそうはいきません。
家族や友人、職場の人、切っても切れない関係の人が、偏見を持っていることだってあり得ます。
仕方がないこと
簡単にあきらめられることではないかもしれませんが、あきらめることで心はとても楽になります。
「どうにか分かってもらおう」と躍起になるのもいいですが、それはとてもエネルギーを使います。
私は「仕方ない」と思いたい時、うつ病になる前の自分の考えを思い出すようにしていました。
私はうつ病になる前、強い偏見があったというわけではありませんが、どこか、「自分とは関係のないもの」・「心の病は心の弱い人がなるもの」という誤解をしていました。
そんな自分を思い出すと、「ま、分からなくて当然だよなぁ」と思えるようになります。
それでもいいと思う
理解のない人・偏見を持っている人とも付き合っていかなければならない場合、「仕方ない」と、あきらめたら手っ取り早いのですが、そう思いたくない人もいますよね。
ゆき
そんな時は、「分からなくて当然だし、それでもいいか。いつか分かってくれるかもしれないし!」と、受け入れるしかありません。
分かってもらえないのは辛いことですが、相手もあなたを大切に思っているなら、「理解できない苦しみ」を感じているはずですから。
ゆき
自分にとって大切な人を大切に
前述した私の友人は、言葉の端々から「関わりたくない」という感じを出していました。
それはとてもショックでした。でも確かに、彼女の気持ちもよく分かります。
側にいてくれる人に感謝するきっかけ
うつ病の人と接するのは大変です。心配ばかりかけるし、いきなり落ち込んだり、ドタキャンしたり、「死にたい」と言ったかと思えば凄く元気になったり…。
「大変な思いはしたくない」というのが、友人の本音だったのだと思います。
だからこそ私は、理解してくれる人、理解してくれなくても側にいてくれる人を心から大切にしようと思いました。
ゆき
そんな私に10年間も、辛抱強く付き合ってくれた家族や友人には一生頭が上がりません。
そう気づかせてくれたのも、偏見や無理解だった人たちのおかげです。
偏見や理解してもらえないことに一時的に落ち込むこともあると思います。でも、そんな時だからこそ、あなたにとって大切な人をもっともっと大切に思ってください。
ゆき
側にいてくれる大切な人達に、「あけましておめでとう!昨年も今年もいつもありがとう!」と伝えて下さいね。