回復期後期、再発予防期になってくると、少しずつ頭をもたげてくる悩みごと。
ゆき
休職している方も、今現在無職で「そろそろ…」と思われている方も、「復職」というワードに震え上がりそうになりませんか?
ゆき
復職・就活・アルバイトの応募…。なんかもう、一大決心のような気持ちになりますよね。
そこで今回は、「仕事・アルバイト…どうしよう…」と悩んでいるあなたへ!
あなたの体と気持ちが、本当に復職できる状態か見定める方法をご紹介します!
復職という大きな壁
元気になってくると、心の中に大きく立ちはだかる分厚くて高い壁。
その壁は終始こう言います…。
「仕事どうすんの?いつやるの?」
ゆき
まずはアルバイトから…?
そして自分で悶々と考えたり、誰かにアドバイスを求めたりします。
そうすると決まって、こんな結果が待っています。
「不安なら、気軽にアルバイトでも始めてみたら?」
ゆき
アルバイト経験がある方もない方も、うつ病療養中はアルバイトさえ気軽だとは思えないものです。特に長く療養している方にはとても大きな問題。
長期療養の末のアルバイトなんて、「裸足で富士山登れ」って言われるくらい怖いこと。
心理的な部分
ゆき
やりたい?やりたくない?
そんな心境を主治医にお話ししたところ、先生はまず私にこう聞きました。
「アルバイト、やりたい?やりたくない?」
ゆき
もし、「やりたくない」という気持ちが強かった方は、まだもうちょっと休んでいた方がいいかも。嫌々働き始めることで、また調子が悪くなるかもしれません。
やらなきゃいけない?
さて、次は「やりたい」と答えた方、私の先生は続いてこう聞きました。
「それって、アルバイトに挑戦してみたいという気持ち?それとも、アルバイトをやらなきゃいけないという気持ち?」
先生は「アルバイトをやりたい」という気持ちに、「やらなければならない」という義務感があるかどうか尋ねてきました。
当時の私は、「いい加減、アルバイトくらいしなきゃいけない」という焦りの気持ちでした。
「アルバイトに挑戦してみたい!」とか、「もっとお金が欲しい!」とか「アルバイトして欲しいもの買いたい!」とか、そんな前向きな「やりたい」なら、挑戦してもいいと思うけれど、「ただなんとなく、焦っているから」だと、先生は「心配だな~」とお話ししてくれました。
あなたの「やりたい」に「焦り」や「義務感」は混入していませんでしたか?
生活のリズムを再確認
「前向きにアルバイトしたい!」と思った方も、「焦り」や「義務感」が混入していた方も、まず一番に自分の生活リズムを振り返ってみて下さい。
母に言われたこと
先生に「心配だな~」と言われたことに落ち込んでいる私に、母がこう言いました。
「いや、あんたその前に早寝早起きしなさいよ!三食食べなさいよ!」
ゆき
アルバイトとは決まった時間に起きて職場に行き、仕事をして決まった時間にご飯を食べて、決まった時間に帰宅するのが基本中の基本。
生活のリズムが整っていなかったら、いくら前向きにアルバイトしたくてもお勧めできません。
アルバイトの前にリハビリから始めよう
毎朝同じ時間に起き、同じ時間に眠り、きちんと三食食べる。
そして、長期療養していた方やどうしても不安が抜けない方はできれば、毎日同じ時間に同じ場所に行ってみる、リハビリみたいなことから始めてみませんか?
ゆき
ただ行くだけです。1~2時間本を読んだり、ボーっとして帰ってくるだけなのですが、これが大きな自信につながります。
最初は近所の公園に散歩に行く、とかでも構いません。同じ時間に身支度を済ませて外出するということが重要な目的です。
悶々と悩まず、できることから
一人でお仕事問題に悩みまくるのはとても辛いものです。
まずは信頼する先生に相談してみましょう。そして、不安でいっぱいな方はまず、生活のリズム、そして決まった時間の外出を一週間に一回。慣れてきたら三日に一回…と少しずつ慣らしていきましょう。
骨折した人がリハビリで全力疾走できないように、私達のリハビリも少しずつ少しずつですよ。
焦らなくても、本当に元気になってくれば「アルバイトしたい!お金欲しい!あれ買いたい!」という、健全な欲が出てきます。
ゆき