眠れないならカーテン全開?ずっと不眠だった私が眠れるようになった日のこと

うつ病やその他の心の病で、多くの方が経験するであろう「不眠」。

私も不眠にはもの凄ぉ―く!!悩まされました。「眠くなって眠る」という自然な感覚が、うらやましくてたまりませんでした。

毎日毎日「眠れない…」「眠れない…」とつぶやき、疲労感とイライラで周りに八つ当たりをしたこともありました。

今回は、そんな1人不夜城だった私が、普通に眠れるようになったお話をしようと思います。

うつ病になるとなぜ眠れなくなるの?

何故
ここでは、どうしてうつ病になると不眠になってしまうのかについてご説明します。

ゆき

「難しい話はいいから眠るための方法を教えろやい!」という方は読み飛ばして、次の章から読んでくださいね。

まず、睡眠には2つのホルモンが深く関わっています。それが「セロトニン」「メラトニン」です。

セロトニン

通称「幸せホルモン」とも呼ばれます。

MEMO
簡単に言うと、脳内から分泌される「精神を安定させる」物質で、気持ちをリラックスさせてくれるようなもの。うつ病の人はこのセロトニンの分泌がうまくいかないことで、抑うつ気分になったり、イライラしちゃうわけです。

メラトニン

メラトニンは睡眠を促してくれる物質。

MEMO
とてもザックリ説明すると、眠る準備をしてくれる存在です。このメラトニンがうまく分泌されないと眠気を感じにくくなります。

補足

この2つの物質、例えて言うなら「セロトニン」は「メラトニン」の親みたいなもの。

つまり、「セロトニン」が充分でなければ「メラトニン」は生まれないということです。

前述の通り、うつ病の人は「セロトニン」不足。つまり、眠気を誘う「メラトニン」が生成されないか、わずかしか分泌されないということ。眠れないのも納得ですね…。

気が付いたら寝ていた日のこと

快眠
読み飛ばしたあなたに簡単に説明すると、「うつ病の人は、そもそも眠たくなる脳内物質が足りないだって!そりゃ寝れないわ!」って感じです。

ゆき

私がうつ病真っ盛りの時、毎晩毎晩、嫌になるほど眠れませんでした。しかし、ある日突然、夜の11時に眠ってたんです。朝目が覚めて、心底びっくりしたのを覚えています。

私は何も特別なことはしていません。唯一変わったのは「睡眠薬」です。

私の体に合う睡眠薬と出会えたことで、眠ることができたのです。

うつ病の人にとって「眠れなくなること」は、風邪をひいて咳が出るのと同じ。ひとつの症状なのです。わけもなくイライラすることも急に悲しくなることも、全く異常ではありません。うつ病の症状なのです。

ゆき

風邪をひいて風邪薬を飲むように、眠れなければ眠れる薬を飲んでください。それでも眠れなければ、先生に相談し、自分に合う薬を探してもらいましょう。今は副作用も少なく、良い薬がたくさん出ています。ぐっすり眠れるようになれば、体の疲れも心の疲れも、ずっと楽になりますよ。

元気のある日はカーテン全開でいこう

カーテン全開
私にピッタリの睡眠薬を処方してくれた救世主の先生が、いつも言っていたことがあります。

「カーテンは閉めない!」

何でも、幸せホルモンで「メラトニン」の親でもある「セロトニン」は、太陽の光を目に入れることで分泌量が増えるのだそうです。

私も最初は「いやいや、ムーリー!」と思いましたが、寝る前に電気を全部消してカーテンを全開にして寝るようにしました。

そうしたら、布団から出ることさえできない日も勝手に太陽の光を浴びることができました。

MEMO
防犯上、夜カーテンを開けない方がいい人は朝、トイレに行くついでにでもパパっと開けてみて下さいね。

ゆき

うつ病の人は「セロトニン」がとっても大切。できることからちょっとだけ、トライしてみて下さい。ま、開けれない日は開けれない日で全然大丈夫。暗い方がリラックスする日もありますもんね。