私は回復期の感情の波がとても激しく、それはそれは苦労しました。
「なんてダメな人間だろう…明日死のう…」なんて思いながら寝て、翌朝「お腹すいたー!人生って素晴らしい!」と思って目覚め、しかしその翌日は布団から出ることもできず…なんてこともよくありました。
ゆき
この時期は自分も辛いのはもちろん、支えてくれる家族や親しい友人達にもたくさん迷惑をかけました。
そこで今回は、回復期の波との上手な付き合い方、主治医に教えてもらった考え方などをお話しします。
ゆき
気分の波が激しい時の基本的な対処法
ゆき
「明日はあれしよう」・「今日はここに行かなきゃ」と思っていても、思い通りにいかない。
思い通りにいかないとイライラするし、できない自分に失望したり、自信を失ってしまう…。
回復期の正常な症状である
しかし、回復期に感情の波が激しくなるのは全くおかしなことではなく、正常な回復期の症状なんです。
あなたは今どの時期にいる?うつ病の流れを知って今の自分にピッタリの対処法を探そうこちらの記事でも書きましたが、うつ病の時期ごとに症状は違いますし、もちろん個人差だってあります。
感情の波があることは、治ろうとしていることだということを忘れないでください。
ゆき
予定は未定
感情サーフィン中、私が一番イライラしたのは、予定が立てられないことでした。
だって、「明日はこうしてああして、あそこに行ってあれを買おう!」と思ったところで、明日の朝にならなければ、私の気持ちも体調も分からないのですから。
ゆき
でも今は「予定通りにいかないのが人生だ」と思えるようになったので、昔よりずっと柔軟に行動できるようになったと思います。
予定を立てるのも楽しいし、予定外のことにも面白さを感じられるようになったのは、私にとっては人生を大きく変えるくらいの喜びでした。
100%を求めてはいけない
感情の起伏が激しく、予定通りに物事が進まないことに悩んだ私は、最悪の方法でなんとかしようとしてしまいました。
100%出しきった結果
「ああしたいこうしたい」と思っても体調が悪いと何もできません。
しかし、たまに訪れる、気分も体調も絶好調の日や、持ち直してすぐの状態で、できなかったことを全部やろうとしてしまったのです。
ゆき
100%どころか120%くらいの力で、いままでの「ああしたいこうしたい」・「あれやらなきゃ」を一気に畳みかけるように終わらせていました。
ゆき
「60%できたら良しとしなさい」
そんなことをいつまでも繰り返している私に、主治医がこう提案しました。
「なんでも100%完璧にやってしまおうと思わず、だいたい60%できたら、もうそれで良しと思えるようになりなさい」
最初は「え~中途半端~!」なんて思っていましたが、60%で無理やり強制終了させるように頑張った結果、翌日の地獄のような反動が来なくなりました。
ゆき
結果、1日で一気に畳みかけるよりもずっと多くのことができる。
しかも、また落ち込むことがあっても反動がない分、長引かない!
もちろん、一発で60%に満足できるようにはなりません。
しばらくはなんかムズムズする…「あともうちょっとできるのに…」みたいな気分に駆られますが、慣れてしまえば60%がとても心地よく感じます。
体調の良い日、「あれもこれも」という気持ちに駆られたら、ゆっくり一呼吸おいて「今日はここまでしたら、止めよう」と考えてみて下さい。
ゆき