100%は大間違い!60%がちょうどいい・回復期の感情の波との付き合い方

私は回復期の感情の波がとても激しく、それはそれは苦労しました。

「なんてダメな人間だろう…明日死のう…」なんて思いながら寝て、翌朝「お腹すいたー!人生って素晴らしい!」と思って目覚め、しかしその翌日は布団から出ることもできず…なんてこともよくありました。

ゆき

まるで、毎日自分の感情に振り回されているよう。

この時期は自分も辛いのはもちろん、支えてくれる家族や親しい友人達にもたくさん迷惑をかけました。

そこで今回は、回復期の波との上手な付き合い方、主治医に教えてもらった考え方などをお話しします。

もし今現在、感情サーフィン真っただ中で、日々辛い思いをしている方がいらしたら、ぜひ読んで頂きたいと思います。

ゆき

気分の波が激しい時の基本的な対処法

ゆき

気分の波が激しいと、本当に生活しづらいんですよね。

「明日はあれしよう」・「今日はここに行かなきゃ」と思っていても、思い通りにいかない。

思い通りにいかないとイライラするし、できない自分に失望したり、自信を失ってしまう…。

回復期の正常な症状である

しかし、回復期に感情の波が激しくなるのは全くおかしなことではなく、正常な回復期の症状なんです。

あなたは今どの時期にいる?うつ病の流れを知って今の自分にピッタリの対処法を探そう

こちらの記事でも書きましたが、うつ病の時期ごとに症状は違いますし、もちろん個人差だってあります。

感情の波があることは、治ろうとしていることだということを忘れないでください。

ゆき

もちろん、この症状も必ず終わるということもお忘れなく。

予定は未定

感情サーフィン中、私が一番イライラしたのは、予定が立てられないことでした。

だって、「明日はこうしてああして、あそこに行ってあれを買おう!」と思ったところで、明日の朝にならなければ、私の気持ちも体調も分からないのですから。

もともと、超小心者で怖がりな私は、何でも予定を立てて安全にクリアしていくのが好きでした。しかし、当日にならないと分からないという不安感には閉口しました。

ゆき

でも今は「予定通りにいかないのが人生だ」と思えるようになったので、昔よりずっと柔軟に行動できるようになったと思います。

予定を立てるのも楽しいし、予定外のことにも面白さを感じられるようになったのは、私にとっては人生を大きく変えるくらいの喜びでした。

100%を求めてはいけない


感情の起伏が激しく、予定通りに物事が進まないことに悩んだ私は、最悪の方法でなんとかしようとしてしまいました。

100%出しきった結果

「ああしたいこうしたい」と思っても体調が悪いと何もできません。

しかし、たまに訪れる、気分も体調も絶好調の日や、持ち直してすぐの状態で、できなかったことを全部やろうとしてしまったのです。

ゆき

そりゃあ絶好調ならバンバン片付けられます。

100%どころか120%くらいの力で、いままでの「ああしたいこうしたい」・「あれやらなきゃ」を一気に畳みかけるように終わらせていました。

その結果はもちろん、翌日に地獄のような反動が来ます♪

ゆき

「60%できたら良しとしなさい」

そんなことをいつまでも繰り返している私に、主治医がこう提案しました。

「なんでも100%完璧にやってしまおうと思わず、だいたい60%できたら、もうそれで良しと思えるようになりなさい」

最初は「え~中途半端~!」なんて思っていましたが、60%で無理やり強制終了させるように頑張った結果、翌日の地獄のような反動が来なくなりました。

ゆき

反動がないと、気分がいい日が長めに続く。
結果、1日で一気に畳みかけるよりもずっと多くのことができる。
しかも、また落ち込むことがあっても反動がない分、長引かない!

もちろん、一発で60%に満足できるようにはなりません。

しばらくはなんかムズムズする…「あともうちょっとできるのに…」みたいな気分に駆られますが、慣れてしまえば60%がとても心地よく感じます。

体調の良い日、「あれもこれも」という気持ちに駆られたら、ゆっくり一呼吸おいて「今日はここまでしたら、止めよう」と考えてみて下さい。

ゆき

60%で満足することが、回復期を早く乗り切るカンフル剤だと思いますよ。