「なんとなく悲しい」「泣いてばかりいる」・療養中の「悲しい気持ち」との付き合い方

うつ病の辛い症状の1つに「悲しみ」があります。

「なんとなく悲しい」・「ちょっとしたことで悲しくなる」など、「悲しくなる」理由があろうがなかろうが、悲しい気持ちになってしまうこと、多くありませんか?

ゆき

私もよく、布団に潜って泣き続け、目がお饅頭のように腫れ、鼻をかみ過ぎて赤鼻のトナカイになり、そんな顔を見てはまた泣いていました。

心が過敏になっている

私が思うのは、うつ病の時、わけもなく悲しい気持ちになるのは、心が悲しみに対して敏感になっているからだと思います。

補足
ある研究では、うつ病の人は、そうでない人と比べて悲観的な言葉や出来事が心に残りやすいというデータも出ています。
私も悲観的な感情が強い時は、誰かも知らない遠い国の人が死んだニュースでさえ、心に重くのしかかりました。

ゆき

悲しみを予防するコツ

前述した、誰かも知らない人が死んだニュースでさえ悲しく感じるような時、私の心は大抵弱っていました。

ゆき

睡眠がしっかり取れていなかったり、嫌なことがあった時だったり、薬の変更があった時だったり‥‥。

悲しそうなことから距離を置く

悲観的な気持ちが強かった一時期、私はニュースを観ることを止めました。

かわりに観ていたのは、何度も観たコメディー映画やディズニー映画。

安心して観られる!ディズニー映画はうつ病さんの疲れた心におススメ!

ゆき

大事なニュースや気になるニュースなどは家族に聞いたりしていました。

しかし、特に気を付けたのはインターネット。

ふとした時に悲しい情報が入ってくるのを避けるため、ネットサーフィンは止め、ブックマークしておいたおもしろいサイトや、ポジティブなブログなどを見るようにしていました。

ゆき

メイクやスキンケアのサイトは無害だったので読み漁っていました。

自分を守るため、とにかく刺激から離れる

私がこんなにも悲観的なことを恐れたのは、「自分を否定する気持ちが湧いてくるから」です。

例えば、「小さなお子さんが事故で亡くなった」というニュース。

今なら「かわいそうに…」程度の感情でいられるのですが、悲しみに敏感になっている時は、

「こんな未来ある子が亡くなって、みんな悲しんでいる‥‥私が死ねばよかったのに」

「こんな優しくて可愛らしい子が亡くなって、どうして私みたいな人間が生きているんだろう」

とか、もう、わざわざ不幸なニュースに不幸な自分を絡めていっちゃうんですよね。

ゆき

はっきり言って私には「関係ない」ことなんです。

でも自分から関りにいってしまう。寂しかったんでしょうか‥‥?

でも、あの時は真剣にそう考えていました。

それでも悲しみがやって来たら

自分では避けているつもりでも、「悲しみ」はそこら中に転がっています。

ゆき

もちろん、自分の心の中にも。

「悲しい」と思ったら、もう悲しむしかないと思います。悲しい気持ちを我慢したり、嘘をついて元気に振る舞うのは心にとって不健康です。

悲しい時は原始的に

悲しい時は悲しみ、泣きたい時は泣き、心のままに過ごすことが一番だと思います。

泣いて、食べて、眠って、泣いて、また食べましょう。

まるで原始人のように、人間らしくしていると、いつの間にか「大丈夫」と思える日がやって来ます。

悲しい気持ちは続かない

自分に素直に生活していると、必ず「悲しくないかも?」と思える日がやって来て、ふとした時に「なんであんなに悲しかったんだろ…?」と思える日がやって来ます。

ゆき

うつ病が原因の「悲しみ」は必ず去っていきます。

だからまずは、安心して、「今は心がちょっとおセンチになりたいのね」と、悲しい気持ちを受け入れてみて下さい。

できるだけ自分を否定することがないように。