秋のうちから早めの対策!冬季うつ病(季節性情動障害)について理解しよう!【後編】

前編では冬季うつ病の症状や特徴などを見てきました。

秋のうちから早めの対策!冬季うつ病(季節性情動障害)について理解しよう!【前編】

「もしかして私…」と不安になったあなた、冬季うつ病は意外と対策方法が多いんです!
寒くて暗い冬を、気持ちだけでもポカポカ気分で過ごしましょう!

ゆき

今年の冬はリア充にも負けないぜ!!

冬季うつ病対策1・とにかく日光!

冬季うつ病の大きな原因と考えられるのは「日照時間の短さ」、つまり、「太陽の光を浴びる時間が短くなってしまうから」ということは前回お話ししました。

朝日を目に入れる

幸せホルモン、セロトニンを多く分泌させるために重要なのは「朝日(光)を見ること」

セロトニンとメラトニンについて詳しくはこちらを参考にして下さい。
眠れないならカーテン全開?ずっと不眠だった私が眠れるようになった日のこと

朝日を浴びると、目から入った光の情報が脳の中の「視交叉上核」から「松果体」という器官へと伝わり、「幸せホルモン」=セロトニンが盛んに分泌されるようになります。このとき、「睡眠ホルモン」といわれるメラトニンの分泌スイッチも同時にセットされます。

出典:http://anshin-gakuen.jp/healthy/anti_aging/negoro/mind.html

とっても簡単に言うと、

朝の光を見るとセロトニンが多く分泌され、メラトニンが生まれる

充分なセロトニンで昼間は活動的に、充分なメラトニンで夜はリラックスして心地よい眠りを得られる

毎日元気!
朝日でなくても、2500ルクス以上の明るさなら有効であるとされています。

ゆき

朝日以外でも!

ゆき

一般的に朝日は10,000ルクス。その他の場所ってどれくらいの光の量があるのか表にしてみました。
晴れた日の昼間の屋外20,000ルクス以上
夜のコンビニ1,500~1,800ルクス
一般的な家の夜間の室内500~700ルクス
一般的な家の昼間の室内 300~500ルクス

「夜のコンビニってことは、太陽の光じゃなくてもいいの!?」と思われた方、そうなんです!照明でもいいんです!

でも、日光ほど強い照度のある照明はなかなかないんですよね…。
でも、昼間より夜の室内の方が明るいのはビックリしました。コンビニとか!

ゆき

やっぱり一番いいのは朝日を浴びて昼間にも外に出ること。

夜は明るい光を浴びると目が冴えて活動的になり、睡眠の邪魔をします。朝起きて活動的なエネルギーを得るためにも、朝日が一番の味方なんですね。

ゆき

夜のコンビニで後悔するくらい活動的に買い物してしまうのはそのせいか!?(たぶん違う)

日光浴・カーテン全開・窓に近づく

「外になんか出たくないよ~」という方、寒い冬はできるだけお家に引きこもっていたいですよね。

でも、室内でもカーテン全開で窓の近くでゴロゴロすれば、立派な日光浴になります。

また、逆に夜になると、間接照明などで照度を下げて、リラックスできるようにすれば眠りやすくなるはずです。

最近は強い光を当てることで起こす目覚まし時計なんかもありますよね。もの凄く高いけど…。
日光は無料で提供してくれるし、これを使わない手はないですよね。

ゆき

冬季うつ病対策2・食事に気を付ける

セロトニンを増やすことができるのはなにも光だけではありません。食事でも充分補えるんです。

冬季うつ病に持ってこいなのは、
セロトニンを作る材料になってくれるアミノ酸(トリプトファン・メチオニン・チロシンなど)
セロトニンを増強してくれるEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)

こちらの記事で食材なども詳しく書いています。

おいしく食べてモヤモヤ回避!うつ病に効く食べ物と簡単料理の方法7つ【前編】

ゆき

「お魚を入れた豆乳鍋」なんて良さそうですね!寝る前はホットミルクにナッツ。
レバーは‥‥。まあ置いといて…。

清々しく春を迎えるために

冬季うつ病の一番やっかいな部分は、冬季うつ病を引きずったまま春を迎え、本格的にうつ病になってしまう可能性があるということです。

ゆき

特に、春の木の芽時には注意が必要。
春先は危険?気分が落ち込みやすい「木の芽時」には、頑張らないことを頑張る!

美しい桜の季節にウツウツする前に、冬のモヤモヤのうちから抗っておきましょう!

味方はお日様とおいしい食べ物!

「それでも冬はうつ気分がひどい…」という方は病院の先生に相談しましょう。

期間限定のうつ病が、1年中いつでもうつ病になってしまう前に、早めに適切な治療を受けておくのは大切なことだと思います。

ゆき